野球の醍醐味2007年09月10日 23時24分00秒

とうとう虎が巨人を飲み込んだ!

そうです。皆さんご周知の通り、阪神が巨人を3タテしました。
序盤は、借金生活のどん底にいた、阪神がとうとう首位を奪取しました!

良く野球はピッチャーで試合が成り立つといいます。僕も高校時代に、監督さんに耳にタコができる程言われました。

高校野球でも、時々、優勝候補でもないワンマンのチームが勝ち進むことができるのは、1人の優秀なピッチャーがいる場合です。
去年の早稲田の斉藤投手がその良い例ですし、今年の日本ハムもそれに然りでしょう。
極論を言えば、打低投高でも安定した投手を抱えているチームは勝ち星を計算できるのです。
その理由は良く言われることで、野球好きの大方の皆さんはご存知だとは思いますが、打者の場合、ちょっとした疲労でフォームが崩れることがあり、そういった場合に良い状態を取り戻そうと必死になりますが、プロ野球のような高次元のレベルではすぐに修正が効かないこともあり、ナーバスに陥って悪循環になりがちなことも多くあります。神経質な選手ほど、その傾向は顕著になりやすいと思います。
その反面、フォームが安定した投手はシーズンを通して怪我さえしなければ崩れにくくチームとしても計算ができるでしょう。

しかし、今の阪神はどんなに理論的な答えも覆してしまう勢いがあります。
上原を、東京ドーム全体をも呑み込んでしまうこの勢いは留まることを知らず、このまま、突っ走りそうな勢いです。

思えばあの日、千葉マリンでの交流戦優勝をかけて1敗も負けられない阪神戦、友人の誘いで三塁側の阪神ファンの応援団が陣取る片隅で観戦したあの試合、序盤からボビーの采配が冴え、コツコツと加点していく光景に、「ロッテ強し」の印象ばかりが先行していく試合でしたが、9回の阪神の攻撃のビックイニングを目の当たりにして、今思えば、あの試合が、あの時借金生活のどん底にいた阪神を蘇らせる契機になったような気がします。

そしてあの時の先発投手は清水。
今日からの天王山、日ハム四連戦の初戦も清水。

結果は、皆さんもご周知のとおり、残念ながら四連戦の初戦を落としてしまいました。
僕自身、今日の試合は後盤からしかみることができませんでしたが、清水がビッグイニングを与えてしまったようです。
確かに今年の清水は、コントールに苦しむことが多く、ストライクとボールの差がはっきりしており、甘いコースを打たれてしまっていることが多いような気がします。また、140キロ台後半のストレートは走っているのですが、綺麗な球筋だけに打者に取って甘いコースは格好の標的となります。

今日の初戦負けてしまいましたが、ヒルマン監督の「シンジラレナ~イ」退団発表で、日本ハムの選手はもういちど花を添えようと一致団結してくるはずで、残りの試合一つも負けられないロッテに取っては難しい試合になることはありません。しかも相手には、99%計算できるピッチャーがいます。

しかし、何が起こるかわからないのが野球の醍醐味。どんなに良いピッチャーでも、人間だから動揺することもある。相手を呑み込む雰囲気を作るのも僕たちファンです!

明日はローテーションでいくと小林宏投手ですね。こちらとしても計算できるピッチャーですから是非勝利を期待したいです。

All hands to the flag!