【J1第34節】ONLY ♥ CHIBA2007年12月02日 16時00分00秒

 一中間前の寒波はどこぞと消え、師走の朔日となっても暖かな陽光が降り注ぐ小春日和となったこの日は、いよいよJリーグの最終節を締め括るには最高のサッカー日和となった。
我らがジェフは、降格争いからは抜け出したものの、上位進出への望みが絶たれて迎えた最終節は消化ゲームでしかないが、恩師のイビツァ・オシムにプレーで恩返しをすることと、成績から言って「有終の美を飾る」の表現は相応しくないが、最終節を勝利で締め括って来年に繋げることにモチベーションが置かれていた状況であることを、全てのサポーターが認識していたであろう。

試合開始前の選手入場時に、ジェフのクラブ歌である「アメイジング・グレイス」に合わせ、いつもはタオルを掲げて歌唱するのだが、この日は“ONLY ♥ CHIBA”の人文字で飾っての「アメイジング・グレイス」にサポーターは千葉への愛情と勇気、そして誇りを感じながら熱唱し、それが選手に伝わったことは間違いないであろう。この時点で、誰もが今日の試合は絶対に負けられないと思ったはずである。

しかしながら、この試合は、今年のジェフの弱点が何一つ改善していないことを改めて実感し、その後失望へと変わってしまった内容であった。
前半は、千葉ペースだった。
中央からの攻撃では、バイタルエリアまでボールは運ぶものの、最後のシュートまで持ち込めず、決定的なシュートが放てない。
レイナウドは楔になって攻撃を牽引しているようには見えたが、それはセンターサークル付近でボールをはたいていたに過ぎず、相手のマークを振り切ることができない見方の選手に決定的なパスの出しところを見出せないでいた。
頼みのサイド攻撃は、右サイドの水野は本田を警戒してか、オーバーラップする機会が作れないでいたが、左サイドに関しては山岸がレイナウドと絡んで機能し、何度かチャンスを演出していた。しかし、それもゴール前でクリアされてしまうなど、決定機を外してしまうシーンが幾度か続いた。
自陣には相手の攻撃を殆ど許さなかったにも拘わらず、ちぐはぐな攻撃で終了した前半は、まさに今年のジェフを象徴していた。

後半は早々から名古屋が責めに転じ、危ない場面が続いたが、必死の守りでゴールを割らせなかった。
カウンター攻撃を受けて、巻が相手ゴールから自陣ゴールまでヨンセンを追いかけて、最後にボールをヘッドでクリアし、コーナーキックに逃れたシーンには、驚愕するものがあった。

そうしたなか、カウンターを喰らって、がら空きになった左サイドから小川のシュートが水本に当たってゴールを献上。直後には玉田の技ありゴールを許してしまった。この時もぽっかり空いた左のスペースを使われ、勇人しかついていけなかったが原因だ。
この時点で、サポーターとしては声と手拍子で応援しながらも、もう心の中では「今日の試合は終わったな」と思っている自分がいた。そして、玉田のスピードを見て、青木との交代を願っていた矢先に水野と交代するも、そのまま水野の位置に入った青木の攻撃センスが発揮されず、そのまま不発と終わってしまった。
後半も、まさに今シーズンのジェフの悪い失点パターンを物語っていた。
ヨンセンに対しては、水本がきっちりマンマークで抑え、怪我で退いてからは、ジョーレがしっかりケアをしていた。しかし、玉田に対しては、後半疲労があったとは言え、中島が玉田のスピードについていけず、左サイドを突かれ決定的なシーンを何度か作られてしまった。水本なら玉田のスピードについていけたであろうが、その役を復帰したばかりの結城に託すのは少々酷であろうし、結城は金正友についていたから、ここはどうしても中島に頑張ってほしかった。確かに、人間だから疲労が重なると「集中力の欠如」が発生し、ミスが多くなるのは致し方の無いことであるが、彼にはメンタル的な強さが足りないように思う。彼が来年もセンターバックでやれるかは、メンタル部分に磨きをかけることが最重要になってくると思う。
今日の巻は、攻撃でもいつもより見せ場を作っていたが、やはり決定力に問題があった。また、レイナウドとのコンビはレイナウドが楔に入った時に巻のポジショニングに問題があったシーンが目立ち、あまり思わしくなかった。その分、二列目、三列目のプレーヤーが目まぐるしく飛び出すのがジェフのサッカーであるが、それがちぐはぐである上に巻の決定力の問題。やはり戦術が浸透していないように思えるし、今日のように巻をフル出場させるのであれば、守備を少し免除させるなど、チーム内での戦術理解度が足りないように思えた試合であった。

今シーズンは、私が言うまでもなく、今シーズンを締め括る挨拶を述べた淀川社長へ送られたサポーターからのブーイングが全てを物語っていると思う。
開幕から躓き、不協和音が燻る中で、ストヤノフの反駁となって表面化。チームは前半戦を終えて降格ラインを彷徨うものが、その後巻き返し、圧倒的な強さを感じるわけではなかったが、勢いにまかせ、6連勝。そして6連勝後は、失速し、最終節までわずかに勝ち点2と序盤の内容に戻ってしまった。
改めて、「一体あの6連勝はなんだったのか?」と自問してみると、確かに呆気なく点を取られるシーンに、「ツキが無かった」と言え無いこともなかった。そして、一時はツキを引き寄せて6連勝することができた。けれでも、それで相殺したとしても、今シーズンの成績には腹立たしさを感じながらも納得が行ってしまう。結局そのツキを引き寄せるプレーは未然に盆ミスや連係ミスを無くすことで運を手繰り寄せ、それ相応の結果を招くのだ。今シーズンの守備はそんな軽率や緩慢とも取れるツキを逃してしまうプレーが多かった。水本のような危ない場所を察知するリスクマネージメント能力に優れたディフェンダーがいなかれば、この結果はもっと悪いものになっていたであろう。それでも、ここに来てのジョーレのフル出場は、Jリーグのスピードにフィットして来たことを印象づける大きなプラス材料だ。セルビア代表の看板を引っ提げてのディフェンダーとして大きな期待を寄せていただけに、序盤戦の出来は不満であったが、終盤にさしかかってやっとそのポテンシャルの片鱗を見せ初めたことは、来年に向けて大きな希望が持てると思う。加えて、中盤の守備の要であるここ数試合の下村の不出場も影響していることは否めないし、伊藤のここ数試合の頑張りはチームに安定感を与えている。他にも、待ちにまった工藤の攻撃センスの開花は、チームに勝利をもたらしたし、青木や米倉などの若手の台頭はチーム力を底上げするのにプラス材料となっているのは間違い無いない。
それにも拘わらず、チームが前進していないと感じてしまうのは他に要因があるわけだが、それには今は触れないでおこう。

今節でJリーグもやっと終わった。
今シーズンは、期待感を込めてワクワク感とドキドキ感が交錯しながらスタジアムにかけつけ、落胆して家路に着くことが多い、そんな傷心の日々を思い出しても、これから数ヶ月間それができなくなるのか非常に寂しく感じる。

最後に、

今シーズンはふがいない成績に終わり、サポーターは誰一人満足できない状況であると思うが、選手の皆様には、シーズンを終えて本当にお疲れ様と言いたい。
まずは、来シーズンに向け、まずは英気を養い、しっかりとした準備をしてほしいと思う。
そして来シーズンは、タイトル奪取とまではいかなくても、シーズンを通して、多少なりとも安定な戦い方をしてほしいと願う。

一年間、本当にお疲れ様でした。

P.S.
結城選手へ
松葉杖をつきながらサポーターに混じってスタジアムへ行き来する姿を何度か目撃していたので、復活は本当に嬉しい限りです。来シーズンのご健闘をお祈りしています。

黒部選手へ
怪我もあって一年間不本意な成績であったと思います。ご本人も胸中は悔しさでいっぱいかと思いますが、来シーズン再起を目指し、去就先はまだわかりませんが、新天地でのご活躍をお祈りしております。

高校野球の特待生制度について思うこと2007年12月02日 17時14分00秒

一昨日に、高野連が特待生制度を容認したとの記事が掲載されていました。

以下、共同通信社より抜粋
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 日本高校野球連盟は30日、大阪市内で全国理事会、評議員会を開き、2009年度以降の特待生制度について、「特待生問題有識者会議」が10月に出した答申を受け入れ、条件付きで野球特待生を容認する方針を決めた。
 高野連は特待生制度を、野球の能力が特に優秀である生徒に対し、加盟校が入学金、授業料などの負担金を免除する制度と定義。その条件として(1)学業が同学年の一般生徒と同じ水準にあり、生活態度が他の生徒の規範となっている(2)人数は各学年5人以下が望ましい(3)中学校校長の推薦書が必要-などを挙げた。
 09年度から3年間は試行期間で、特待生制度を採用した効果と問題点を実態調査し、12年度新入生募集時期までに最終措置を決める。
 日本学生野球憲章の見直しについては、日本学生野球協会に諮問機関を設置するように要望するとした。特待生を認める措置は同憲章に抵触しないとの有識者会議の解釈を受け入れ、同憲章13条に細則を設ける方法を検討する。
 野球以外の競技との整合性については、全国高等学校体育連盟と積極的に意見交換を行う方針。
 特待生問題は4月に、専大北上高(岩手)で日本学生野球憲章が禁じる野球を目的にした奨学制度の実施が判明して問題化した。第三機関の「特待生問題有識者会議」は、条件付きで野球特待生を容認するのが適当と答申。来年度については、経済的支援が必要な部員への特待生制度の容認が決まっている。

[ 共同通信社 2007年11月30日 20:51 ]

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僕は高校野球経験者でしたが、公立高校であったため、正直OBとしてはピンと来ません。
ただ、高校時代を思い返すと、強い私立高校との試合には、選手層の厚さを身に染みて感じましたね。まあ、僕の入っていた高校は、昔は県大会ベスト4に名を並べていて“新鋭”と呼ばれたこともありましたが、僕の時代は中堅クラスでしたので余計に層の厚さの差を感じたのかもしれませんけどね。

自分のことは置いといて、主旨を戻します。
この問題は、専大北上高に端を発したわけですが、この報道を見て「何故今更?」といった驚きが強かったですね。全国から選手が集まる甲子園常連の私立高は殆どが特待生ですからね。
今回の措置に至っては、高校野球の伝統と健全性を重視して、一時は特待生を全面的に禁止する措置を取った高野連が、野球以外の協議を管轄する全国高体連は特待生制度を容認していることと、教育現場やファンからは伝統を重視するあまりに、現代社会との温度差を感じる声を聞き入れて今回の措置に至ったわけでですが、今回の容認は、全面開放とはならず、限度枠を設けての容認となったようですね。
抜粋した記事の条件から見ると、高野連が野球ではなく社会で生活する上で一般的な教養とモラルを兼ね備えた、「健全な野球人」を育成することが目的と取ることができますよね。
時々、発生する部内での暴力問題や喫煙問題などはこの類に相当しますから、社会に貢献できる常識人を育成する上でも納得ができます。
しかし、(2)については、一般入学した生徒と何かと比較対照になりますし、学校側や周りの生徒からプレッシャーを感じての高校生活になりそうなので、特待生であることを一般に公表しないようにする措置が必要になるかと思いますね。

僕個人的には、特待生制度を見直すというよりは、全国高体連の規約に従うもので良いと思いますね。つまり、全面的に開放するということです。
その思う理由は以下のようなものです。

1.優秀な指導者を慕って真剣に野球をやりたいと思う生徒が多いこと。

2.甲子園常連高への優れた生徒の一極集中が無くなることで、甲子園常連高同士のレベルの高い試合が見られなくなる。

3.2に追従するもので、チーム力の分散化が図れることで甲子園出場の門戸が開くことのメリットもあるのだが、それよりも、伸び盛りの大事な時期に、優秀な指導者の下で野球をする機会を逸し、最悪の場合怪我などで一生を棒に振ってしまう恐れがある。例えば、ワンマンの優秀なピッチャーが毎試合連投して勝利を重ねて行く上で、過度に負担を与え、プロに入れても全く活躍できずに引退に追い込まれてしまうケースがある。(一昔前の公立高校ではこのような選手が多かった。実際、僕の大先輩でそのような方がいた。)

4.中流家庭の多い日本ではあるが、ただでさえ一般家庭に占める教育費の割合は多く、まして私立高校への進学となれば家計に大きな負担が生じる。

一方で、高野連が今回容認された限度枠を設けるのなら、その代わりに以下のような追加案も必要かと思う。

1.奨学金給付者の学業と野球の成績優秀者への奨学金返済の免除

2.学校によって特待生の人数を決定し、その決定枠にあたっては高野連が審査し、認定する。

以上、特待生制度について思ったことをざっと殴り書きする格好となってしまいましたが、高校野球は野球界の原石であり、将来の日本球界を支える基盤となっているものなので、今後の高野連の動きについては注視して行かなければなりませんね。

アジアの盟主の座は渡さない!2007年12月03日 00時31分00秒

4対3のスコアで4時間を越える総力戦。最後まで手に汗握る展開で、興奮冷めやらぬ好ゲームだっただけに、まだ眠れません!
成瀬-川上-岩瀬-上原の投手陣は粘り強く投げてくれました。
成瀬は、初回の2番打者にやや低めのチェンジアップをいきなりホームランされ、動揺してくずれかかったけど、よくぞ持ちこたえて三振の山を築いてくれました。引き継いだ川上も渾身のストレート、そして岩瀬の粘り、最後は上原の圧巻のピッチングの締めてくれました。
打っても、サブロー(大村はかなり違和感)の同点打、阿部の繋ぐバッティング、稲葉の勝負強いバッティング、そしてチームが徹底した犠打と足を絡ませ、卒のないスモールベースボールを演出してくれました。
そして、何よりも宮本キャプテンの指示を初め、ベンチが一体となっていました。
韓国も凄かった!
弱点とされた打者への日本投手の内角攻めに、特に5番打者は動じず2回も死球としていました。あの膝への死球はあたると痛いし、しばらく感覚が麻痺して歩けない。それに、バッターはパワーだけじゃなく巧さも兼ね備える打者を揃えていました。
もう、アジアの代表レベルは日本と遜色ないですね。ただ、投手力はまだ日本の方が上のような気がしましたけど。
今日の勝利は本当に大きかった。まだまだ、そして未来永劫アジアの盟主の座は渡せない気迫を感じた試合だった。
星野ジャパン、今日は勝利おめでとう。そして、明日、絶対に決めてくれ!まずは、ダルビッシュ頼むぞ!

北京五輪出場おめでとう!そして狙うは五輪金メダルだ!2007年12月03日 22時31分00秒

星野ジャパン、予選突破おめでとう!
絶対勝たなければならない難しい状況の中、しっかりと結果を出されたことは素晴らしいことだし、この上もなく嬉しい限りです。

今日のダルビッシュは、レギュラーシーズンのストレートの切れもコントロールもなかったけど、ストレートを多く狙われる序盤から、変化球に切り替え、粘り強いピッチングで凌ぎ切ったことは「日本のエース」と呼ぶにふさわしいものでした。6回のホームランは前の打者をストレートで三振に仕留め、調子に乗ったところでのストレートを強打されましたけど、あれは若さというよりはダルビッシュの「強きのピッチング」だったので仕方がないと思います。その後は、7回の打線の援護を受けてから、最後をしっかり抑え、8回は藤川にスイッチ。点差もありましたけど、藤川のあくまでストレート勝負に拘る姿勢は自分に自身を持ってやり遂げることの意味を改めて思い知らされましたね。そして、最後の上原は、危なげなく精密機械のようなコントールで締めてくれました。

守備もしっかり守ってくれました。川崎のファインプレー、村田の好フィールディング、TSUYOSHIの最後のイレギュラーバウンドはまあ仕方ないとして、セカンドライナーを候補。みんなしっかりと守ってくれました。

攻撃では、初回の新井の執念のタイムリー。その後は台湾の一人目の投手の、打者の手許でシュート気味でクッと落ちるツーシームのストレートに手こずり、内野ゴロを多く打たされる状況が続きましたが、7回の村田のデッドボールと稲葉のヒット、そして代走宮本の里崎の送りバンドでフィルダースチョイスの進塁と同時にフォアザチームの三塁手の足を引っ掛けた走塁。あれぞ、プロの走塁技術ですね。あの走塁は本当にシビレましたね。テレ朝の高精度スローカメラの威力に初めてお礼を言いたくなった瞬間でした。そして、サブローのスクイズには本当に恐れ入りましたね。後のコメントで、ノーアウト満塁の場面でもサブローはスクイズもあることを想定していたようですね。ロッテでは「繋ぎの4番」と形容される打者ですが、それだけに、ちゃんと9番の役割を考えて準備していましたね。そして、その後のTSUYOSHI、川崎のタイムリー、青木の四球後、新井と阿部のタイムリーで一気呵成にたたみかけ、繋ぐバッティングを心がけて勝負を決めた7回はお見事でした。そして、9回の新井のホームランと阿部の2塁打など、長打で加点し、これ以上文句のつけどころがない内容でした。

星野ジャパン、北京五輪出場おめでとう!
オリンピック期間は、レギュラーシーズン中の期間と重なって難しい状況であると思いますが、まずは、予選を戦ったメンバーを始め、日本でバックアップしている選手が、怪我をすることなく、万全の体勢で望めることを願っております。
ロンドン五輪では野球をやらないことが決定しているようですので、最後になるかもしれないオリンピックで狙うは金メダルのみです!

ガンバレ!星野ジャパン!野球日本代表!
オリンピック本選でのご健闘をお祈りしています!