ローマの気になる二人 ― 2007年09月15日 00時00分00秒
私は、ASローマが好きです。
ROMANISTAには程遠いですが、好きになった理由は、古代ローマの壮大な歴史ロマンに惹かれたことによる単純な理由と、ペルージャ時代から中田氏をブラウン管越しに毎週声援を送ってた私はASローマに移籍してからも、スクデットを取るための軌跡が今でも鮮明に残っているからです。
そのASローマに気になる人が二人います。
一人は現監督のルチアーノ・スパレッティ監督です。
始めてスパレッティを見てから、あの見事なスキンヘッドと風貌は、二度と忘れられなくなりました。
私がセリエAを見始めた時のスパレッティ監督はサンプドリアの監督をしていましたが、当時の新聞記事に「名門、サンプ陥落」と書かれていたことを思い出します。
翌年も、ヴェネツィアを率いたが、セリエB落ち。当時、ヴェネツィアに所属していた名波のコメントとして、「スパレッティに(チームが)めちゃくちゃにされた」と掲載されていたことも覚えています。
そして、翌年は、ウディネを率いたが、またしてもB落ち。不名誉なことに「降格請負人」のレッテルを貼られてしまいました。
ただし、いずれも途中からの就任によるB落ちであるため、今思えば不運でしか思えません。
しかし、翌年は途中就任ながら見事アンコーナを残留に導き、翌年ウディネを率いて今に至るまでは、皆さんもご周知のとおり、輝かしい成績を収めています。
私はこの人が何故何度も降格しているのに、何度もチームを率いることができていたかを、ウディネの時には疑問に思いながらも、調べようとする気にはなりませんでした。
しかし、ローマに来てから、彼の経歴を調べて見て私はかなり誤解していたことに気づきました。
彼は、選手としてはそれほど芽が出なかったが、監督としては努力家であり、インテリジェンス溢れる監督だったのです。
その証拠に昨今のローマの好調ぶり。若手の起用法に優れ、選手の力を引き出す力は実証済みですね。
また、前シーズンのCLでマンUにこてんぱにやられた試合中には、既に来シーズンに向けての補強の話を会長としていた事実は、緻密な戦略家であることも証明しています。
インタビューでは自虐ネタも披露し、ユーモアを持ち合わせている彼の心中はきっとスクデット獲得はおろかCL優勝も狙っているのかもしれません。
私は、ルチアーノ・スパレッティ監督が気になるというよりは陶酔してしまったようです。これからは、彼の言動一つ一つに注意して見たくなりました。
もう一人は言われずとしれたフランチェスコ・トッティです。
少し前の話ですが、イタリア代表からの引退を表明した際に、「僕はローマ人だから批判の標的になってきた」といった発言をし、物議を醸し出したことがありました。これには、イタリアで問題となっている、地域格差の犠牲者になったことを理由にしていましたが、本音は違うかもしれません。
日頃から、素行に問題があり、数々の問題ある発言をしているように聞こえますが、彼は生粋のローマ人であり、実直な性格であるが為に、誇り高きローマ人の血がそうさせていると(大げさですが)私は思うのです。それが、ローマの王子と言われる所以であろうかと。それが、彼への憧れと対峙した嫉妬心を北イタリアの人たちが抱いてしまう理由なのではないでしょうか。
私は、中田氏がトッティとトップ下を争った時代、正直トッティの人気の高さに嫉妬心を持ちました。あの時は中田氏を応援してたからです。
でも、今は実直な彼を、今後も見守って行きたいと思っています。
そして機会があればまた代表に復帰してほしいとも思っています。
イタリアは誕生してから一世紀しか経っていません。それ以前は、都市国家が乱立している状態だったのですが、それはカルチョにも少なからず影響を及ぼしていると思います。
なぜなら、同じイタリアのクラブ同士でも敵対心が強い為に、敵地での戦いは、過度なプレッシャーに押され、守備的特徴が顕著に現れることからも証明できるからです。確かに、南北の経済格差による感情も含まれているかもしれません。最もイタリアは現在でこそ混淆が進んでいるものの、元来はラテン系、ギリシア系、ケルト系、ゲルマン系などの人種が住んでいた土地でした。
イタリアが様々な顔を持っているのも様々な人種が共存した結果であり、それがカルチョにも如実に現れているのであろうと考察しています。
そのイタリアにおいて、ASローマは攻撃サッカーを掲げ、異彩を放っていますね。
今シーズンも、この攻撃サッカーを掲げ、スクデットの獲得とマンUに借りを返してほしいと願っています。
最初の趣旨からは大分外れてしまいましたが、僕はこうした目でカルチョを見ています。おそらく見方が偏っている、そうした背景は虚像にすぎないと思う方もいらっしゃるでしょうが、皆さんもイタリアサッカーをどのように見ているのか感想を聞かせて頂けると光栄です。
ROMANISTAには程遠いですが、好きになった理由は、古代ローマの壮大な歴史ロマンに惹かれたことによる単純な理由と、ペルージャ時代から中田氏をブラウン管越しに毎週声援を送ってた私はASローマに移籍してからも、スクデットを取るための軌跡が今でも鮮明に残っているからです。
そのASローマに気になる人が二人います。
一人は現監督のルチアーノ・スパレッティ監督です。
始めてスパレッティを見てから、あの見事なスキンヘッドと風貌は、二度と忘れられなくなりました。
私がセリエAを見始めた時のスパレッティ監督はサンプドリアの監督をしていましたが、当時の新聞記事に「名門、サンプ陥落」と書かれていたことを思い出します。
翌年も、ヴェネツィアを率いたが、セリエB落ち。当時、ヴェネツィアに所属していた名波のコメントとして、「スパレッティに(チームが)めちゃくちゃにされた」と掲載されていたことも覚えています。
そして、翌年は、ウディネを率いたが、またしてもB落ち。不名誉なことに「降格請負人」のレッテルを貼られてしまいました。
ただし、いずれも途中からの就任によるB落ちであるため、今思えば不運でしか思えません。
しかし、翌年は途中就任ながら見事アンコーナを残留に導き、翌年ウディネを率いて今に至るまでは、皆さんもご周知のとおり、輝かしい成績を収めています。
私はこの人が何故何度も降格しているのに、何度もチームを率いることができていたかを、ウディネの時には疑問に思いながらも、調べようとする気にはなりませんでした。
しかし、ローマに来てから、彼の経歴を調べて見て私はかなり誤解していたことに気づきました。
彼は、選手としてはそれほど芽が出なかったが、監督としては努力家であり、インテリジェンス溢れる監督だったのです。
その証拠に昨今のローマの好調ぶり。若手の起用法に優れ、選手の力を引き出す力は実証済みですね。
また、前シーズンのCLでマンUにこてんぱにやられた試合中には、既に来シーズンに向けての補強の話を会長としていた事実は、緻密な戦略家であることも証明しています。
インタビューでは自虐ネタも披露し、ユーモアを持ち合わせている彼の心中はきっとスクデット獲得はおろかCL優勝も狙っているのかもしれません。
私は、ルチアーノ・スパレッティ監督が気になるというよりは陶酔してしまったようです。これからは、彼の言動一つ一つに注意して見たくなりました。
もう一人は言われずとしれたフランチェスコ・トッティです。
少し前の話ですが、イタリア代表からの引退を表明した際に、「僕はローマ人だから批判の標的になってきた」といった発言をし、物議を醸し出したことがありました。これには、イタリアで問題となっている、地域格差の犠牲者になったことを理由にしていましたが、本音は違うかもしれません。
日頃から、素行に問題があり、数々の問題ある発言をしているように聞こえますが、彼は生粋のローマ人であり、実直な性格であるが為に、誇り高きローマ人の血がそうさせていると(大げさですが)私は思うのです。それが、ローマの王子と言われる所以であろうかと。それが、彼への憧れと対峙した嫉妬心を北イタリアの人たちが抱いてしまう理由なのではないでしょうか。
私は、中田氏がトッティとトップ下を争った時代、正直トッティの人気の高さに嫉妬心を持ちました。あの時は中田氏を応援してたからです。
でも、今は実直な彼を、今後も見守って行きたいと思っています。
そして機会があればまた代表に復帰してほしいとも思っています。
イタリアは誕生してから一世紀しか経っていません。それ以前は、都市国家が乱立している状態だったのですが、それはカルチョにも少なからず影響を及ぼしていると思います。
なぜなら、同じイタリアのクラブ同士でも敵対心が強い為に、敵地での戦いは、過度なプレッシャーに押され、守備的特徴が顕著に現れることからも証明できるからです。確かに、南北の経済格差による感情も含まれているかもしれません。最もイタリアは現在でこそ混淆が進んでいるものの、元来はラテン系、ギリシア系、ケルト系、ゲルマン系などの人種が住んでいた土地でした。
イタリアが様々な顔を持っているのも様々な人種が共存した結果であり、それがカルチョにも如実に現れているのであろうと考察しています。
そのイタリアにおいて、ASローマは攻撃サッカーを掲げ、異彩を放っていますね。
今シーズンも、この攻撃サッカーを掲げ、スクデットの獲得とマンUに借りを返してほしいと願っています。
最初の趣旨からは大分外れてしまいましたが、僕はこうした目でカルチョを見ています。おそらく見方が偏っている、そうした背景は虚像にすぎないと思う方もいらっしゃるでしょうが、皆さんもイタリアサッカーをどのように見ているのか感想を聞かせて頂けると光栄です。
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