YFKの“K”はインディアンスへ2007年11月21日 21時10分00秒

YFKの締め役を担っていた“K”のコバマサこと小林雅英投手がインディアンスと契約した。
契約は2年で625万ドルというから、メジャーのマーケットの規模がどれだけ大きいかということを再びまざまざと見せつけられる格好となった。

今シーズン、ロッテでは抑え切れずに勝ち星を落とし、「戦犯」になったゲームが多かったこともあって、いまいちパッとしなかったが、7年連続20セーブ以上の記録は快挙であるし、インディアンスの評価が高かったのはこの実績に基づくものだろう。
また、日本の投手が評価が高い上に、日本人投手の獲得はメジャー球団同士のFAと比較して、ドラフト制度への影響がないことも相俟って、買い手市場になっているのも、スムーズに契約に至った理由でもあるだろう。
コバマサにはヤキモキされた場面も多かったが、今考えればロッテ躍進の原動力であり、長年チームに安定感を与えた「幕張の防波堤」には「本当にありがとう」と言いたい。

さて、そのインディアンスだが、今シーズン、レッドソックスを最後まで追い詰めた伝統あるチームである。過去に日本人は、先日ドラフトで日本ハムに1位指名された多田野数人がわずかの期間ながら所属していたのが記憶に新しい。
先発陣はア・リーグではレッドソックスと並び、サバシア、カルモナ、バードの三本柱の好投手を抱えており、クローザーには今シーズンのア・リーグ、セーブトップのボロースキが控えている。
おそらく、コバマサの役割は、十中八九セットアッパーになるだろう。
成功するかとの疑問点に関して個人的見解で言えば、メジャーの横に広いストライクゾーンに対して、縦系の変化球は有効であると思うが、コバマサの縦のスライダーは意外と武器になるかもしれない。しかし、松坂のように曲がらない失投をしてしまうと軽くホームランされるメジャーのパワーは脅威であることから、ロッテ時代のようなランナーを背負って粘り強く投げるということは通用しないと考えておいた方が良いと思う。また、シュートに加え、シンカーも覚えた方が有効的でもあるように思う。マリナーズでクローザーをしていた佐々木を見ても、ストレートのスピードが92マイル程しか出ていなくても守護神の役をこなしていたことを考えると縦の変化球を使い分けることが成功の基準になると思うからだ。
今シーズンの成績を見る限り、ファンとしてはネガティブシンキングに陥りやすくなってしまうが、どうか、先発陣からの投手リレー失敗の「失態」を起こすことなく、クリーブランドのファンに受け入れられる存在になってほしいと切に願う。

最後に、

小林雅英投手、本当に今までロッテのためにありがとう。そして、メジャーで成功を掴んで下さい。日本から応援してます。