坂本の表情が物語る苦悩 ― 2008年04月30日 00時32分00秒
試合後のゴール裏に一人立ち竦む坂本の姿が、今の苦しいチーム状況を物語っているような気がした。
それに応えて坂本コールを送るサポーター達。
その佇まいからは、疲労の色はあっても決して憔悴しきっているわけではない。しかし、落胆の表情は隠せない。おそらく複雑な感情が交錯していたことだろう。
サポーターに対して、「また勝てなかった。応援してくれているのに申し訳ない。」と謝罪しているように取れるだろう。しかし、それ以上に首を横に振ったジェスチャーから「なぜ勝てないんだ?」、「悪い内容でも一勝くらいはできるだろう。」、「今のチームで本当に勝利できる日が来るのか?」といった“勝てないジレンマ”に苛まれる苦悩が大部分を占めているような気がしたが、真意の程はどうだろうか。だが、坂本隊長のことだから、「このままでは終われない」と思っていることを期待したい。否、そう思ってもらわないと困る。
今日のゲームは今節で最悪の出来だったか、それとも相手の格が上だったのか、まるで大人と子どもが試合をしているように思えた。特に前半は、そう思わせる傾向が強く、マリノスに一方的に押し込まれ、終始主導権を握られる展開であった。
何もかもが遅かった。ルーズボールの処理もセカンドボールを拾うこともままならない。攻撃は思うように機能せず、攻撃の形が全く見えない。ボールを奪ってカウンターを仕掛けようとしても、フォローがなく易々と好機を逃してしまう始末。
この状況を見限ってか、早めに馬場を投入するも、全く改善する気配はない。
後半に、工藤を投入して4バックにしてから、ようやく攻撃の形が見え始め、マリノス陣内に押し込む時間が多くなり、やっと互角に渡り合えるようになるものの、点が取れなくては為す術も無い。
守備では、コーナーキックから中澤へのマークがずれて失点。この失点は中澤の巧さがあって許容できる範囲だとしても、3点目の田中隼磨に献上したミドルシュートからの得点は、バイタルゾーンでボールウォッチャーになってしまったことが原因であり、「集中力の欠如」以前の問題で許容できる範囲ではない。
個で渡り合えなければ、組織で補完する。今日のゲームはそれさえできていなかったように思える。
それにしても“勝てないジレンマ”は、いつまで我がチームを襲い続けるのだろうか。一向に上昇の気配が見えない状況にあっては、そろそろ覚悟をしなければならない。しかし、まだシーズンは序盤戦。チャントが虚しく聞こえるようでは、サポーターとして失格だ。同じ船に乗ったからには最後まで付き従う。それが同じコミュニティを構成する要員としての務めだ。そして、私はどんなに不甲斐ない試合をしても最後までブーイングはしない。決断はシーズンが終了してからにしようと思う。
「だが、長い目で見れば、今季はクラブが生まれ変わる絶好の機会なのだ。もちろん、残留することにこした事はないが、この際、J2落ちもありかと思っている。J2落ちしては経営に多大なダメージを与えるだろうが、一度どん底を味わうのも良いのかもしれない。」
頑張っている選手に、同じ仲間には不謹慎かもしれないが、そんな心の葛藤が私を襲う。
だがなにを言おうが次は勝利が欲しい。この際内容はどうでも良い。次節の柏戦は必ず勝利の凱歌を挙げたいところだ。
それに応えて坂本コールを送るサポーター達。
その佇まいからは、疲労の色はあっても決して憔悴しきっているわけではない。しかし、落胆の表情は隠せない。おそらく複雑な感情が交錯していたことだろう。
サポーターに対して、「また勝てなかった。応援してくれているのに申し訳ない。」と謝罪しているように取れるだろう。しかし、それ以上に首を横に振ったジェスチャーから「なぜ勝てないんだ?」、「悪い内容でも一勝くらいはできるだろう。」、「今のチームで本当に勝利できる日が来るのか?」といった“勝てないジレンマ”に苛まれる苦悩が大部分を占めているような気がしたが、真意の程はどうだろうか。だが、坂本隊長のことだから、「このままでは終われない」と思っていることを期待したい。否、そう思ってもらわないと困る。
今日のゲームは今節で最悪の出来だったか、それとも相手の格が上だったのか、まるで大人と子どもが試合をしているように思えた。特に前半は、そう思わせる傾向が強く、マリノスに一方的に押し込まれ、終始主導権を握られる展開であった。
何もかもが遅かった。ルーズボールの処理もセカンドボールを拾うこともままならない。攻撃は思うように機能せず、攻撃の形が全く見えない。ボールを奪ってカウンターを仕掛けようとしても、フォローがなく易々と好機を逃してしまう始末。
この状況を見限ってか、早めに馬場を投入するも、全く改善する気配はない。
後半に、工藤を投入して4バックにしてから、ようやく攻撃の形が見え始め、マリノス陣内に押し込む時間が多くなり、やっと互角に渡り合えるようになるものの、点が取れなくては為す術も無い。
守備では、コーナーキックから中澤へのマークがずれて失点。この失点は中澤の巧さがあって許容できる範囲だとしても、3点目の田中隼磨に献上したミドルシュートからの得点は、バイタルゾーンでボールウォッチャーになってしまったことが原因であり、「集中力の欠如」以前の問題で許容できる範囲ではない。
個で渡り合えなければ、組織で補完する。今日のゲームはそれさえできていなかったように思える。
それにしても“勝てないジレンマ”は、いつまで我がチームを襲い続けるのだろうか。一向に上昇の気配が見えない状況にあっては、そろそろ覚悟をしなければならない。しかし、まだシーズンは序盤戦。チャントが虚しく聞こえるようでは、サポーターとして失格だ。同じ船に乗ったからには最後まで付き従う。それが同じコミュニティを構成する要員としての務めだ。そして、私はどんなに不甲斐ない試合をしても最後までブーイングはしない。決断はシーズンが終了してからにしようと思う。
「だが、長い目で見れば、今季はクラブが生まれ変わる絶好の機会なのだ。もちろん、残留することにこした事はないが、この際、J2落ちもありかと思っている。J2落ちしては経営に多大なダメージを与えるだろうが、一度どん底を味わうのも良いのかもしれない。」
頑張っている選手に、同じ仲間には不謹慎かもしれないが、そんな心の葛藤が私を襲う。
だがなにを言おうが次は勝利が欲しい。この際内容はどうでも良い。次節の柏戦は必ず勝利の凱歌を挙げたいところだ。
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