頂点に向かってまずは台湾に一勝2008年08月15日 00時41分10秒

 正直、日本のプロ選手が相手てあれば、台湾が勝つ可能性は1割程度だと私は思っていたのだが、それはオリンピックという大舞台では罷り通るとは誰もが思ってはいない。さらに、台湾とのゲームは最終的には点差が付くものの、中盤までは緊迫した投手戦になることが多い。この日の試合も、また中盤までは投手戦の様相を呈することになった。
 この日の涌井は、立ち上がりはコントロールに苦しむことがあったが、尻上がりに調子を上げ、1点は取られたものの、息を呑む展開の中でも、安堵感を漂わせてくれるようなピッチング内容だった。
 勝敗のポイントは、5、6回の攻防にあるだろう。先制された後に慎之助のホームランで同点にできたことが、その後の流れを手繰り寄せ、涌井のピッチングが冴えて、野手陣のリズムの良くなり、稲葉の逆転タイムリーを呼んで、完全に試合を支配することができた。
 9回の攻撃では、大学生のアマチュアピッチャーにプロのプライドが許すまいと、重圧で苦しむ相手投手に対し、一巡の猛攻を仕掛け、完全に試合を決めた。
 継投した3人のピッチャーはピシャリと後続を抑え、今後に繋がる期待感を示してくれたが、不安なのは3、4番に未だヒットがないことだろう。1、2番が好調なだけにクリーンナップの調子があがれば、得点力の向上が期待できるのだが、万が一調子が上がらない場合は、稲葉を3番に据えることも考えなければいけないだろう。
 いずれにしても、日本が頂点に立つには、先発メンバーとベンチが最高の形で一体とならなければいけない。
今日の勝利はその為の第一歩。これから、一戦一戦、大事に戦いながら、選手がコンディションを上げ、ベンチワークと一体となって頂点まで突っ走って欲しい。
 
 ガンバレ、星野ジャパン!