駒澤コンビ再び!そして主役はやっぱりこの男! ― 2008年09月20日 21時50分52秒
絶対に負けられない戦いだった。
今節のジェフ千葉は、コンサドーレ札幌との戦いを迎えるべく、壮絶な覚悟を伴って札幌厚別に舞台を移した。
私は一ヶ月前からこの遠征を計画していたが、初動が遅かった為に航空チケットが満席で取れず、結局は試合前日の休みも返上することにした。しかし、割高な航空チケットの残りはあった為、クラブ、選手、スタッフ、サポーターが一丸となって総動員で戦いを呼びかける“今こそWIN BY ALL!活動を展開しているこの時期に、遠征を取りやめたことへへの後悔と少しの後ろめたさとなって返ってきた。それは、せめて現地で応援しているサポーター達と少しでも一体になりたい心境から“贖罪”といっては少し大げさかもしれないが、外出を控えLIVEで応援することにした。
今節のフォーメーションは、4-2-3-1で巻が1トップに入り、左右のウイングに深井と谷澤、前節に勝利を呼び込んだ工藤が二列目の中央に配された。おそらく、今後に向けて山場となる重要なゲームであるだけに、まずは中盤のハードワークで試合を有利に展開し、巻のポストプレーに加え、ゲームメーカーの感覚にも優れた工藤を中央に置くことで、攻撃のオプションを増やそうとする意図があったのではないかと思う。
立ち上がりのジェフは完璧と評価して良い程の出来だった。
開始5分には、深井のクロスにダイビングヘッドで巻が応えた。惜しくもキーパーのファインセーブによって得点を阻まれてしまったが、その後も、深井と工藤が目まぐるしくポジションチェンジし、相手を窮地に陥れた。そして、中盤での下村を中心とした相手への早い寄せとチェイシングによるハードワークで中盤を制し、ダヴィへのパスの供給を絶つことで、リスクを回避することに成功していた。
そのような展開がゲームが進行する中、深井が裏を抜けてペナルティエリアに突進し、ファウルで止めた箕輪が一発レッドの判定で得たPKをボスナーが決め、アウェーで幸先の良い先制点を挙げた。
その後も、左サイドの青木の効果的な上がりや、谷澤のシュートなどで追加点を狙っていったが、ここで相手に精神的な打撃を与えられなかったことが、その後の展開をシビアなものにし、払拭したはずのメンタリティの脆さが露呈してしまったように思う。
前半終了間際に訪れた、ダヴィの個人技による同点弾は、数的有利による楽勝ムードが儚く消え去った瞬間だった。
しかし、後半開始早々に、谷澤の完璧な精度のクロスに反応した巻が、またもや二戦連発のダイビングヘッドでゴールを生み出したことで、チームが勢いを盛り返した。
この時、後半開始15分までに1点を取ってくるような明確な支持が出ていたように私は推測しているが、点を取りに行こうにも、例え実力があって決定力の高いFWがいるチームでも、そう簡単に狙って得点を挙げることができるチームは数少ない。
これは、プレミア仕込みの陣頭指揮が為せる技なのか?
ジェフがこれほどのパフォーマンスが挙げられるチームになったことに、偶像崇拝にも似た信頼感をミラー監督に持ってしまう。
だが、同じ残留を賭けてこのゲームに挑む相手も黙ってはいなかった。
疲れからか、プレスの甘さが目立つようになった後半15分過ぎくらいから、再三に渡って、札幌の上里にジェフの右サイドの背後の大きなスペースを突かれ、そこから何度も危機に陥れられた。その結果、ゴールラインに逃れることが多くなった必死のディフェンスも奏功せず、コーナーキックからまたもや同点とされてしまった。
その後、指揮官は、運動量の落ちた戸田と斎藤を交代させて中盤を安定させ、攻撃の中心的役割を担っていた深井が新居、そして根本を工藤と交代させ、挽回を図った。おそらくこの采配によって、落ち着きを取り戻したことが、激闘に終止符を打たせたのだろう。
勝ち点1か3か、それぞれの結果だった場合のことを想定し、今の苦しい状況を打破できない結果となるドローが頭にちらつく中、この男がやってくれた。
ワールドヤザワだ!
前半でシュートを決められていればこの劇的な演出はなかったのだが、やっぱりこの男は何かを持っている。根本からのクロスをフリーで受けた谷澤が落ち着いてコントロールし、右隅へ決めた。このゴールには谷澤がトラップする前に、体を張って囮になった下村の功績があった。
それにしてもなんという劇的な勝利だろう。
先制しながらも追いつかれる嫌な展開、そして後半に何度も崩されながらも、監督と選手、そしてサポーターが最後まで諦めなかったことが勝利へ繋がった。ゲーム中、画面からは、おそらく300人にも満たないサポーターの必死のチャントが途切れることなく響いていた。今節の勝利もまさに“WIN BY ALL!”の精神が呼び込んだものだ。
今日の勝利で、ようやく“残留”の文字が具現化した。次節の結果次第では、今まで心のどこかに潜んでいたペシミズムから解放される時がいよいよやってきそうだ。
マラソンに例えれば、今は30kmを過ぎたあたりだろうが、巻の好調に加え、深井の加入で攻撃のオプションが増え、さらにミシェウの復帰と、ラストスパートに向けて、光明も差している。
しかし、降格圏から脱しきれていないものも事実だ。次節の名古屋戦も“WIN BY ALL!”の精神で“familia”が一丸となって共闘体制で戦う。
私達はもはや弱いジェフではない!
危機を乗り越える術を知っている指揮官と実践する選手、そしてサポーターとの信頼関係、そう今の私達には、どこにも負けない“結束力”がある。
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今節のジェフ千葉は、コンサドーレ札幌との戦いを迎えるべく、壮絶な覚悟を伴って札幌厚別に舞台を移した。
私は一ヶ月前からこの遠征を計画していたが、初動が遅かった為に航空チケットが満席で取れず、結局は試合前日の休みも返上することにした。しかし、割高な航空チケットの残りはあった為、クラブ、選手、スタッフ、サポーターが一丸となって総動員で戦いを呼びかける“今こそWIN BY ALL!活動を展開しているこの時期に、遠征を取りやめたことへへの後悔と少しの後ろめたさとなって返ってきた。それは、せめて現地で応援しているサポーター達と少しでも一体になりたい心境から“贖罪”といっては少し大げさかもしれないが、外出を控えLIVEで応援することにした。
今節のフォーメーションは、4-2-3-1で巻が1トップに入り、左右のウイングに深井と谷澤、前節に勝利を呼び込んだ工藤が二列目の中央に配された。おそらく、今後に向けて山場となる重要なゲームであるだけに、まずは中盤のハードワークで試合を有利に展開し、巻のポストプレーに加え、ゲームメーカーの感覚にも優れた工藤を中央に置くことで、攻撃のオプションを増やそうとする意図があったのではないかと思う。
立ち上がりのジェフは完璧と評価して良い程の出来だった。
開始5分には、深井のクロスにダイビングヘッドで巻が応えた。惜しくもキーパーのファインセーブによって得点を阻まれてしまったが、その後も、深井と工藤が目まぐるしくポジションチェンジし、相手を窮地に陥れた。そして、中盤での下村を中心とした相手への早い寄せとチェイシングによるハードワークで中盤を制し、ダヴィへのパスの供給を絶つことで、リスクを回避することに成功していた。
そのような展開がゲームが進行する中、深井が裏を抜けてペナルティエリアに突進し、ファウルで止めた箕輪が一発レッドの判定で得たPKをボスナーが決め、アウェーで幸先の良い先制点を挙げた。
その後も、左サイドの青木の効果的な上がりや、谷澤のシュートなどで追加点を狙っていったが、ここで相手に精神的な打撃を与えられなかったことが、その後の展開をシビアなものにし、払拭したはずのメンタリティの脆さが露呈してしまったように思う。
前半終了間際に訪れた、ダヴィの個人技による同点弾は、数的有利による楽勝ムードが儚く消え去った瞬間だった。
しかし、後半開始早々に、谷澤の完璧な精度のクロスに反応した巻が、またもや二戦連発のダイビングヘッドでゴールを生み出したことで、チームが勢いを盛り返した。
この時、後半開始15分までに1点を取ってくるような明確な支持が出ていたように私は推測しているが、点を取りに行こうにも、例え実力があって決定力の高いFWがいるチームでも、そう簡単に狙って得点を挙げることができるチームは数少ない。
これは、プレミア仕込みの陣頭指揮が為せる技なのか?
ジェフがこれほどのパフォーマンスが挙げられるチームになったことに、偶像崇拝にも似た信頼感をミラー監督に持ってしまう。
だが、同じ残留を賭けてこのゲームに挑む相手も黙ってはいなかった。
疲れからか、プレスの甘さが目立つようになった後半15分過ぎくらいから、再三に渡って、札幌の上里にジェフの右サイドの背後の大きなスペースを突かれ、そこから何度も危機に陥れられた。その結果、ゴールラインに逃れることが多くなった必死のディフェンスも奏功せず、コーナーキックからまたもや同点とされてしまった。
その後、指揮官は、運動量の落ちた戸田と斎藤を交代させて中盤を安定させ、攻撃の中心的役割を担っていた深井が新居、そして根本を工藤と交代させ、挽回を図った。おそらくこの采配によって、落ち着きを取り戻したことが、激闘に終止符を打たせたのだろう。
勝ち点1か3か、それぞれの結果だった場合のことを想定し、今の苦しい状況を打破できない結果となるドローが頭にちらつく中、この男がやってくれた。
ワールドヤザワだ!
前半でシュートを決められていればこの劇的な演出はなかったのだが、やっぱりこの男は何かを持っている。根本からのクロスをフリーで受けた谷澤が落ち着いてコントロールし、右隅へ決めた。このゴールには谷澤がトラップする前に、体を張って囮になった下村の功績があった。
それにしてもなんという劇的な勝利だろう。
先制しながらも追いつかれる嫌な展開、そして後半に何度も崩されながらも、監督と選手、そしてサポーターが最後まで諦めなかったことが勝利へ繋がった。ゲーム中、画面からは、おそらく300人にも満たないサポーターの必死のチャントが途切れることなく響いていた。今節の勝利もまさに“WIN BY ALL!”の精神が呼び込んだものだ。
今日の勝利で、ようやく“残留”の文字が具現化した。次節の結果次第では、今まで心のどこかに潜んでいたペシミズムから解放される時がいよいよやってきそうだ。
マラソンに例えれば、今は30kmを過ぎたあたりだろうが、巻の好調に加え、深井の加入で攻撃のオプションが増え、さらにミシェウの復帰と、ラストスパートに向けて、光明も差している。
しかし、降格圏から脱しきれていないものも事実だ。次節の名古屋戦も“WIN BY ALL!”の精神で“familia”が一丸となって共闘体制で戦う。
私達はもはや弱いジェフではない!
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総裁選からたまには政治を考えてみた ~その2~ ― 2008年09月17日 00時20分31秒
■資本主義の暴走から身を守るには
私個人の心境はどうでも良いことにして、我が実家の農業事情を無理やり引き合いに出したのは、現代の資本主義社会に蔓延るマネーゲームの危うさを鑑みてのことである。そこで、今回の米国の金融不安についておさらいしたいと思う。
米国のサブプライムローン問題に端を発した不動産バブルの崩壊は、ついに証券業界第四位の資産額を誇るリーマン・ブラザーズを破綻に追い込み、さらに、第三位のメリルリンチまでもが買収される悲劇的な結末を迎えたことは報道されているとおりだ。そして、なおAIGの経営難も大きな懸念材料だ。
不動産を商品として小口証券化し、投資家へ販売することでリスクの移転・分散を図って大きく膨れ上がる夢のような金融手法も、大きな落とし穴があったようだ。世界中から欲望と言う名の資金が流れ込んで膨れ上がった、自然の摂理からはみだしたことの顛末は、“崩壊”しかないだろう。そして、リーマン・ブラザーズを破綻は、対岸の火事では止まらず、世界中への飛火し、世界同時株安へと追い込んだ。
私は、こういった金融危機や経済危機を体験する度に、資本主義の脆弱性を感じてしまうが、同時に新たなターゲットを絞り出し、危機をチャンスに変える資本主義の止まることを知らない圧倒的なパワーに魅力を感じてしまうことも確かだ。
もはや私達は資本主義の魔力に取りつかれ、資本を投下する夢遊病から抜け出すことができないでいる。例え、その魅力に感じていまいが、マネーゲームに興じていまいが、その魔力から誰も逃れることはできない。
そのことは、銀行に預けていた私たちのお金が、資金運用に回され、その運用に失敗でもすれば、たちまち資金繰り難に陥り、知らず知らずのうちに露と消え多大な損失を被る。そしてまた新たに資金獲得競争の繰り返しが横行する日々。そんな社会構造の一旦を私たちは担い、枠組みに組み込まれていることからも明らかだ。
余談になるが、危機の面した際に、公的資金を投入して危機を回避させる国でさえ、多額の国債を発行し、そして年金資金などの公的資金で資産運用をしている現実からも、国が倒産するリスクが顕在化している。
それでは今回の金融危機から逃げ出した多額の資本の次なるターゲットはどこになるのだろうか。
ある経済専門家は、原油へ再び投機マネーが集中していると予測していたが果たしてどうだろうか?
このところの原油先物相場は、世界的な需要の低下とドル安への嫌悪感と(原油取引はドル立てによるため)、そして今回の金融不安の状況から、下落の一途を辿っていたが、今後はOPECが生産量を据え置きしたことも相俟って、再び資金が原油市場へ流れることに市場は注目してようだ。
原油の高騰は、ガソリンなどの燃料や輸送料、石油製品の値上げに止まらず、穀物のバイオ燃料への転用から、様々な食料品まで値上げが波及し、一般家庭の食卓までを圧迫しているが、ガソリンなどの燃料や輸送料、石油製品の値上げまでは仕方がないとしても、食料品まで値上げが波及している現実は、日本がいかに食料自給率が低いかを露呈してしまっている。
ウォーラーステインの世界システム論ではないが、グローバル化は急速なIT化と通信技術の進歩によって世界の隅々まで敷衍し、とてつもない早さで情報が世界中を賭け巡るボーダーレスな社会を実現した。そのような今日では、素早い判断と決断力が求められ、あれこれと構えている余裕もないだろうが、ことに経済への影響を、日本のストロングポイントである、工業分野での最先端の技術力で太刀打ちすることができても、人間の根幹を成す農業が弱ければ、それも磐石ではない。せめて、EUのような、ヒト、モノ、サービスの自由な移動ができれば食料を諸外国に頼っても食料品の高騰などを抑えられるだろうが、極東の島国である日本にはそういった経済圏が存在しない。そう考えると、今後の農業政策によっていかに食料自給率を上げ、人間の最低限の生活を支え、止まることを知らない最大の内需品である農業という商品をいかに成長させるかが、重要になってくるわけである。
その3へつづく
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私個人の心境はどうでも良いことにして、我が実家の農業事情を無理やり引き合いに出したのは、現代の資本主義社会に蔓延るマネーゲームの危うさを鑑みてのことである。そこで、今回の米国の金融不安についておさらいしたいと思う。
米国のサブプライムローン問題に端を発した不動産バブルの崩壊は、ついに証券業界第四位の資産額を誇るリーマン・ブラザーズを破綻に追い込み、さらに、第三位のメリルリンチまでもが買収される悲劇的な結末を迎えたことは報道されているとおりだ。そして、なおAIGの経営難も大きな懸念材料だ。
不動産を商品として小口証券化し、投資家へ販売することでリスクの移転・分散を図って大きく膨れ上がる夢のような金融手法も、大きな落とし穴があったようだ。世界中から欲望と言う名の資金が流れ込んで膨れ上がった、自然の摂理からはみだしたことの顛末は、“崩壊”しかないだろう。そして、リーマン・ブラザーズを破綻は、対岸の火事では止まらず、世界中への飛火し、世界同時株安へと追い込んだ。
私は、こういった金融危機や経済危機を体験する度に、資本主義の脆弱性を感じてしまうが、同時に新たなターゲットを絞り出し、危機をチャンスに変える資本主義の止まることを知らない圧倒的なパワーに魅力を感じてしまうことも確かだ。
もはや私達は資本主義の魔力に取りつかれ、資本を投下する夢遊病から抜け出すことができないでいる。例え、その魅力に感じていまいが、マネーゲームに興じていまいが、その魔力から誰も逃れることはできない。
そのことは、銀行に預けていた私たちのお金が、資金運用に回され、その運用に失敗でもすれば、たちまち資金繰り難に陥り、知らず知らずのうちに露と消え多大な損失を被る。そしてまた新たに資金獲得競争の繰り返しが横行する日々。そんな社会構造の一旦を私たちは担い、枠組みに組み込まれていることからも明らかだ。
余談になるが、危機の面した際に、公的資金を投入して危機を回避させる国でさえ、多額の国債を発行し、そして年金資金などの公的資金で資産運用をしている現実からも、国が倒産するリスクが顕在化している。
それでは今回の金融危機から逃げ出した多額の資本の次なるターゲットはどこになるのだろうか。
ある経済専門家は、原油へ再び投機マネーが集中していると予測していたが果たしてどうだろうか?
このところの原油先物相場は、世界的な需要の低下とドル安への嫌悪感と(原油取引はドル立てによるため)、そして今回の金融不安の状況から、下落の一途を辿っていたが、今後はOPECが生産量を据え置きしたことも相俟って、再び資金が原油市場へ流れることに市場は注目してようだ。
原油の高騰は、ガソリンなどの燃料や輸送料、石油製品の値上げに止まらず、穀物のバイオ燃料への転用から、様々な食料品まで値上げが波及し、一般家庭の食卓までを圧迫しているが、ガソリンなどの燃料や輸送料、石油製品の値上げまでは仕方がないとしても、食料品まで値上げが波及している現実は、日本がいかに食料自給率が低いかを露呈してしまっている。
ウォーラーステインの世界システム論ではないが、グローバル化は急速なIT化と通信技術の進歩によって世界の隅々まで敷衍し、とてつもない早さで情報が世界中を賭け巡るボーダーレスな社会を実現した。そのような今日では、素早い判断と決断力が求められ、あれこれと構えている余裕もないだろうが、ことに経済への影響を、日本のストロングポイントである、工業分野での最先端の技術力で太刀打ちすることができても、人間の根幹を成す農業が弱ければ、それも磐石ではない。せめて、EUのような、ヒト、モノ、サービスの自由な移動ができれば食料を諸外国に頼っても食料品の高騰などを抑えられるだろうが、極東の島国である日本にはそういった経済圏が存在しない。そう考えると、今後の農業政策によっていかに食料自給率を上げ、人間の最低限の生活を支え、止まることを知らない最大の内需品である農業という商品をいかに成長させるかが、重要になってくるわけである。
その3へつづく
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総裁選からたまには政治を考えてみた ~その1~ ― 2008年09月15日 18時42分41秒
■我が実家の農業事情
自民党総裁選が盛り上がりの様相を示すさなか(昨年と比較すればそれほど盛り上がりは見せてないようだが)、私は、連休の初日を実家の稲刈りに充てなければならなかった。
本来は先週末に稲刈りを行う予定であったが、福田総理の辞任による政界の混乱の前兆とも取れるような天候不順で、青田刈りとはいかなかったらしい。
ともあれ、この連休は天候に恵まれ、専業農家の方に借りた小型のコンバインを借りて一反部を父と私で刈り取り、残りの二反部は同じく専業農家の方が所有している大型のコンバインで刈り取って頂き、一日で終わらせることができた。
気になる今年の作柄は、数々の被害をもたらした「ゲリラ豪雨」が局地的であった為、運良く被害を被ることがなく、収穫量から判断するに、軒並み平年並みといったところであろうか。
私の実家は千葉の片田舎によくある兼業稲作農家であり、コンバインも籾摺り機も乾燥機も持っていない。祖父の代では、畜産も営んでいたらしいが、父親は建設業に従事しながら、稲作農業を営んできた。といっても、収穫された米は、親戚や知り合いなどに全て売り捌いてしまい、出荷するほど規模は大きくない。最新の農水省の「米の1人1か月当たり消費量」の発表では、約5kgらしく、収穫高が約3600kgの我が家の米は、年間60人分程の需要しか賄えない計算だ。
稲作を今のまま私の代になっても続けるかどうかは、家を継ぐかどうかはまだ決めかねている状態も要因の一つであるが、様々な問題があって決めかねている状態だ。それでも、家族や親類が不自由しない量であることと、先祖が残してくれた土地であることを考えれば、やらなければならないのだが、育った裕福な土地柄のせいか、良くも悪くもゴーイングマイウェイで、優柔不断な性格が幸いしてか災いしてか、やはり決断に至らない。
なるようになるか、為せば成るか、天にも縋りたい心境なのだ。稲の藁にでもすがっても解決すれば万事安泰なのだが・・・。
その2へつづく
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自民党総裁選が盛り上がりの様相を示すさなか(昨年と比較すればそれほど盛り上がりは見せてないようだが)、私は、連休の初日を実家の稲刈りに充てなければならなかった。
本来は先週末に稲刈りを行う予定であったが、福田総理の辞任による政界の混乱の前兆とも取れるような天候不順で、青田刈りとはいかなかったらしい。
ともあれ、この連休は天候に恵まれ、専業農家の方に借りた小型のコンバインを借りて一反部を父と私で刈り取り、残りの二反部は同じく専業農家の方が所有している大型のコンバインで刈り取って頂き、一日で終わらせることができた。
気になる今年の作柄は、数々の被害をもたらした「ゲリラ豪雨」が局地的であった為、運良く被害を被ることがなく、収穫量から判断するに、軒並み平年並みといったところであろうか。
私の実家は千葉の片田舎によくある兼業稲作農家であり、コンバインも籾摺り機も乾燥機も持っていない。祖父の代では、畜産も営んでいたらしいが、父親は建設業に従事しながら、稲作農業を営んできた。といっても、収穫された米は、親戚や知り合いなどに全て売り捌いてしまい、出荷するほど規模は大きくない。最新の農水省の「米の1人1か月当たり消費量」の発表では、約5kgらしく、収穫高が約3600kgの我が家の米は、年間60人分程の需要しか賄えない計算だ。
稲作を今のまま私の代になっても続けるかどうかは、家を継ぐかどうかはまだ決めかねている状態も要因の一つであるが、様々な問題があって決めかねている状態だ。それでも、家族や親類が不自由しない量であることと、先祖が残してくれた土地であることを考えれば、やらなければならないのだが、育った裕福な土地柄のせいか、良くも悪くもゴーイングマイウェイで、優柔不断な性格が幸いしてか災いしてか、やはり決断に至らない。
なるようになるか、為せば成るか、天にも縋りたい心境なのだ。稲の藁にでもすがっても解決すれば万事安泰なのだが・・・。
その2へつづく
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夏を偲ぶひまわり ― 2008年09月15日 15時26分02秒
駒澤コンビで東京Vを撃破! ― 2008年09月15日 13時18分15秒
この日のゴール裏は、選手達を鼓舞し、一丸となって戦おうとする熱気で溢れていた。ゴール裏に掲げられた、“残留”のダンマクは、その決意の表れだ。
奇跡の残留を果たす為には、一戦一戦を、慎重且つ冷静に、そして熱く戦わなければならない。それが残留に不可欠なメンタリティになると思うが、対戦カードから考えた場合、絶対条件としては残留のライバルに勝つこと、次に残留ラインからの安全圏に位置し、タイトルの目標を失ったクラブを相手に取りこぼさないこと、そして、ホームでは絶対に勝ち点を積み重ねることが残留への条件だろう。
そうした条件からも、今節の東京V戦は、監督、選手、サポーター、そして全ての「familia」が勝利だけを渇望していた。
ミラー監督は、さすがにプレミアリーグで奇跡の残留劇を演じた実績があるだけに、“残留請負人”としての戦術がはっきりしている。その戦術とは、クラブの戦力関係を細微な点まで把握している理由からかもしれないが、プレミアの実力クラブに見られるような前半開始早々に一気呵成に点を取りに行こうとする時間帯がないことだ。
この日の前半も、少しの誤算が生じたかもしれないが、そうした“慎重且つ冷静なゲーム”を展開するプランだった。
ゲーム開始層早々から、両チームとも豊富な運動量を以って、中盤での素早いプレスの応酬が展開された。しかし、前半も30分に達しない頃から、ジェフの中盤のプレスが鈍くなり、ズルズルと最終ラインが後退し、シュートを浴びさせられる我慢の時間帯が続いた。 ここでどうにか耐え忍んだことが、後半の“マジックミラー”の断片を垣間見ることができた要因だろう。といっても、新加入の深井を二列目の右に置き、ボランチに戸田を配したことからも、最初からそのプランだったのかもしれないが・・・。
そのことは、後半から、戸田と交代で投入された工藤が、レジスタのような働きぶりで攻撃を活性化させ、形勢を一気に逆転させたことからも一目瞭然だった。そして早速形となって、谷澤が前方で蹴り出したボールをオーバーラップした工藤が受け、そんままダイレクトで中央の放り、巻がダイビングヘッドで先制した得点シーンを呼び込んだ。
その後も、谷澤や深井の仕掛け、工藤の効率的な前線へのボールの配給などで、ゲームを支配し、巻が取ったPKを深井が決めて、駒澤コンビでワンツーフィニッシュを果たした。
私は、深井がジェフに移籍することを知って、巻との駒澤コンビに少なからず、期待感を持っていたが、今日の巻は足が攣るまで攻撃以外でもフォアチェックを怠ることなく、最後まで勝利を追及し、深井も早速その運動量を発揮し、期待に応えてくれた。 しかし、今の巻は本当に頼りになる存在だ。足が攣るまで走れるというのは好調の証しなのだろう。調子が悪ければ、全力が出し切れない。クラブに残ってくれた選手が活躍してくれるのは、本当に誇りであり、嬉しいことだ。
勝利の要因はもちろん駒澤コンビだけではない。前半に守備陣が奮起し、持ちこたえたからこそ、流れを引き寄せることができたに違いない。
“WIN BY ALL!”全員で掴みとった勝利。その実践は、まさに、ジェフのコンセプトが示す、勝利の証しだ。そして、何よりもサポーターとの共闘。
“残留”の二文字が見えてきたが後退もできない。次節の札幌戦は残留への山場となるだけに、壮絶な覚悟で挑み、なにがなんでも退路を遮断しなければならない。そして、フクアリでのリベンジも絶対に果たさないといけない。
残留へ向け厳しいゲームが続くが、一戦一戦目の前に敷かれたレールを突き進むだけだ。そして、その延長には“残留”が待っている。今はそれを信じて進むだけだ!
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奇跡の残留を果たす為には、一戦一戦を、慎重且つ冷静に、そして熱く戦わなければならない。それが残留に不可欠なメンタリティになると思うが、対戦カードから考えた場合、絶対条件としては残留のライバルに勝つこと、次に残留ラインからの安全圏に位置し、タイトルの目標を失ったクラブを相手に取りこぼさないこと、そして、ホームでは絶対に勝ち点を積み重ねることが残留への条件だろう。
そうした条件からも、今節の東京V戦は、監督、選手、サポーター、そして全ての「familia」が勝利だけを渇望していた。
ミラー監督は、さすがにプレミアリーグで奇跡の残留劇を演じた実績があるだけに、“残留請負人”としての戦術がはっきりしている。その戦術とは、クラブの戦力関係を細微な点まで把握している理由からかもしれないが、プレミアの実力クラブに見られるような前半開始早々に一気呵成に点を取りに行こうとする時間帯がないことだ。
この日の前半も、少しの誤算が生じたかもしれないが、そうした“慎重且つ冷静なゲーム”を展開するプランだった。
ゲーム開始層早々から、両チームとも豊富な運動量を以って、中盤での素早いプレスの応酬が展開された。しかし、前半も30分に達しない頃から、ジェフの中盤のプレスが鈍くなり、ズルズルと最終ラインが後退し、シュートを浴びさせられる我慢の時間帯が続いた。 ここでどうにか耐え忍んだことが、後半の“マジックミラー”の断片を垣間見ることができた要因だろう。といっても、新加入の深井を二列目の右に置き、ボランチに戸田を配したことからも、最初からそのプランだったのかもしれないが・・・。
そのことは、後半から、戸田と交代で投入された工藤が、レジスタのような働きぶりで攻撃を活性化させ、形勢を一気に逆転させたことからも一目瞭然だった。そして早速形となって、谷澤が前方で蹴り出したボールをオーバーラップした工藤が受け、そんままダイレクトで中央の放り、巻がダイビングヘッドで先制した得点シーンを呼び込んだ。
その後も、谷澤や深井の仕掛け、工藤の効率的な前線へのボールの配給などで、ゲームを支配し、巻が取ったPKを深井が決めて、駒澤コンビでワンツーフィニッシュを果たした。
私は、深井がジェフに移籍することを知って、巻との駒澤コンビに少なからず、期待感を持っていたが、今日の巻は足が攣るまで攻撃以外でもフォアチェックを怠ることなく、最後まで勝利を追及し、深井も早速その運動量を発揮し、期待に応えてくれた。 しかし、今の巻は本当に頼りになる存在だ。足が攣るまで走れるというのは好調の証しなのだろう。調子が悪ければ、全力が出し切れない。クラブに残ってくれた選手が活躍してくれるのは、本当に誇りであり、嬉しいことだ。
勝利の要因はもちろん駒澤コンビだけではない。前半に守備陣が奮起し、持ちこたえたからこそ、流れを引き寄せることができたに違いない。
“WIN BY ALL!”全員で掴みとった勝利。その実践は、まさに、ジェフのコンセプトが示す、勝利の証しだ。そして、何よりもサポーターとの共闘。
“残留”の二文字が見えてきたが後退もできない。次節の札幌戦は残留への山場となるだけに、壮絶な覚悟で挑み、なにがなんでも退路を遮断しなければならない。そして、フクアリでのリベンジも絶対に果たさないといけない。
残留へ向け厳しいゲームが続くが、一戦一戦目の前に敷かれたレールを突き進むだけだ。そして、その延長には“残留”が待っている。今はそれを信じて進むだけだ!
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